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リディアン的死考

家の近くに病弱な兄さんが家族と一緒に住んでいた。
名前は忘れてしまったが、本をたくさん読んだり、窓越しに人と話すのが好きな兄さんだった。
オレも沢山話をした。
兄さんの話はいつも面白かった。

ある日、兄さんは苦しそうに咳をし続け、ついには血を吐いた。
兄さんの家族は慌てて医者を呼んだが、医者が到着する前に兄さんは動かなくなった。
小さな手で兄さんの頬をぺちぺちと叩いても、一向に起きる気配はない。
温かく柔らかかった頬は夜の砂漠の砂のように冷たかった。

「彼は死んだんだよ」って、誰か大人が言った。
もう、動かない。もう、喋らない。もう、遊べない。

……つまらない。

兄さんの教えてくれる話しが好きだった。笑う顔が好きだった。撫でてくれる手が好きだった。
寝顔は嫌いじゃないけれど、ずっと見続けるほど面白いものじゃない。

「死」とは、こんなにも人をつまらないものに変えてしまうものなのか……


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 リディアンの「死」についての概念。幼少期、かな。
 死んだ人間はつまらない=つまらないものに興味はない=死人に興味はない


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